【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)
第10章 三日目 夜 (ボーイズトーク)
「なんか、おかしなことにならなきゃいいけど。
立花先輩大丈夫かな。」
山口が心配そうにつぶやいた。
「山口は自分の心配した方が良いと思うよ。
谷地さんのこと、田中さんに知られたんだから。」
「え、俺!?」
「だって、本気で答えてたでしょ。」
「……ツッキー、俺どうしたら……。」
「知らない。」
早々に寝る準備をしている田中の背中に向かって、
山口は祈った
(どうか、明日の朝起きたら田中さんが全部忘れてますように。)
一方月島は、やはり立花のことが少々気がかりだった。
(一応菅原さんに伝えといたほうが良いかな。
いや、でも今の時点じゃまだ何かあるって確信もないし。
ていうか菅原さんも心配性が過ぎるからそれも面倒なんだよな。
まあ、木兎さんはすぐに暴走しそうだけど、
黒尾さんがうまくコントロールしてくれることを信じるしかないか。
赤葦さんもいることだし、そんなに妙なことにはならないはず。)
しかし、月島のこの予想は、
次の日にあっさりと否定されることになる。