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【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)

第10章 三日目 夜 (ボーイズトーク)


「あ、あの二人幼馴染なの?なるほどねー。
おい赤葦、喜べ。
AKBこと立花さんはフリーの可能性が高い。」

「だから俺は立花さんのことは別に……。」

「よし。俺に任せろ。赤葦の幸せのためにがんばるから!」

木兎が突然やる気を見せるので、赤葦は水を差す。

「木兎さんはバレー以外がんばらないでください。
何するつもりか知りませんが、烏野の皆さんにも迷惑です。」

「大丈夫だって。ちゃんと黒尾と相談して動くから。」

「余計心配です。
俺のためを思うなら何もしないでください。」

「まあ、心配するなって赤葦。悪いようにはしないから。」

黒尾が意味深に笑って見せるので、
赤葦は絶望にも似た気分になった。

「よし、じゃあボーイズトーク解散。」

黒尾がそう宣言すると、全員がやれやれと立ち上がる。

「え、ちょっと待って。俺の好みは聞いてくれないの!?
俺まだなにも言ってない!」

木兎が慌ててみんなを見る。

「お前が一番好きなのは赤葦だろ。
分かってるからもういいわ。」

「確かに赤葦のことは大好きだけど!」

「木兎さん、声が大きいと何度言えば分るんですか。」

赤葦は片手で木兎の両頬をぎゅっとつまんだ。

「あかあひ、いひぁい……(赤葦、痛い)。」

「ほら、もう寝ますよ。」

赤葦は木兎を引きずりながら、少し後悔していた。

(あの場で立花さんの名前を出したのは迂闊だったかもしれない……。
あの二人、悪ふざけが過ぎるときがあるから……。)
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