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【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)

第10章 三日目 夜 (ボーイズトーク)


「俺は……。」

「おっと、もうツッキー形式は禁止だからな。
きっちり一人選べ。じゃないと面白くねえ」

痛いところを突かれたらしく、赤葦は小さく舌打ちした。

「まず消去法で行きます。梟谷はないですね。
同じ部活の人をそんな目で見る余裕はありませんから。
次に、他校の人たちですが、ほとんどしゃべったことがないのであくまで外見での判断になります。
さっき木兎さんが行ったように、俺は細くて白くてあまり目立たない大人しいタイプが好みです。
独断と偏見ですが、最もそれに該当するのは、
烏野の立花さんだと思います。」

スラスラと冷静に言い放つ赤葦に、全員が聞き入る。

「ほらやっぱり!俺は最初からそう思ってたんだよ。
すごくない?ねえ、俺すごくない?」

何故か木兎が喜びの声を上げる。

「あくまで外見での判断です。
だからといって立花さんとどうこうなりたいなんて全く思っていません。
その程度の答えです。」

「げ!赤葦、ヤりたいとかないの!?」

「木兎さん、分かってないようなのでもう一度言います。
お願いですから口を慎んでください。」

なおも反省の色のない木兎をよそに、
黒尾が改めて驚きの声を出す。

「やっぱり赤葦の好みが意外だな。
まあ、残念だが、あのAKBは烏野の副部長とできてると見た。
どうだね、烏野諸君。」

黒尾は田中月島山口の三人にそう問いかける。

「AKBって、立花先輩のことですか?
どうなんでしょう。
菅原さんとは幼馴染って聞いてますけど。」

「それにしたって、仲良いよなー。
付き合ってても不思議ではない。」

「どうかな。僕は付き合ってないと思うけど。」

他の二人とは違い、月島はつい先日、立花との倉庫の一件があったので確信があったが、
説明が面倒なのであいまいに答えておく。
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