第9章 二日目　夜　番外編（ガールズトーク）

「出世って！
それ言ったら黒尾君最強でしょ。あれは世渡り上手そう。」

「あーわかるー。でもちょっと女癖悪そう。偏見かな？」

「いや、それ以前に少し変わったところあるよね黒尾君て。
なんだっけ？血液だっけ？」

「あーそれね！私まだ聞いたことないんだけど。
合宿中はやらないのかなー。」

「いやいや、実際聞くとすごいよ色んな意味で。
音駒なら地味に夜久君かっこいいよ。性格もよさそう。」

「あ、私も思ってた。何気に美少年だよね。
背がちょっと小さいけど。」

「小さいと言えば日向君でしょ。元気でかわいい。」

「日向君は彼氏ってより弟にしたいなー。」

「弟より彼氏がほしいよ。
はあ、あの中で一体何人が彼女持ちなんだろう。」

「えー、そういう夢のないこと言う？」

「うちはそういう話一切しないから分からないなー。生川は？」

「うちも全然。なんかそういう気にすらならないというか。梟谷は？
仲よさそうじゃん。」

「うちは木葉が彼女いたり別れたりしてるって話は聞くけど、
まああいつロクなもんじゃないなって思うだけだね。」

「烏野はどうなんだろうね？」

「あの三人戻ってきたら聞いてみようか。」

「え、でもそれで万が一あの三人に、
烏野の誰かと付き合ってるなんて打ち明けられたら、
明日から辛すぎる。」

「たしかに……そしてその可能性は十分にありうる。」

「清水さん美人だし、
谷地ちゃんはかわいい妹キャラだし、
立花さんもおっとりニコニコしててモテる系だし。
烏野は女子のレベルも高いなー。」

「うーいいなあ烏野に編入したい。」

「あ、噂をすれば、烏野三人娘が戻ってきたよ。」

「はい、この話おしまーい。」

みんないそいそと寝る準備を始めるのだった。