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【ハイキュー】ひとなつの (poco a poco2)

第5章 一日目 昼  (変なあだ名と赤葦の○○○疑惑)


「えっと、水持ってきました。どうぞ。
菅原さんも心配してましたよ。少し休んでください。」

山口から水を手渡されて、立花は何とか笑顔を作ろうとする。

「あ、ありがとう。」

そう言って立花が立ち上がったとき、

「だめだよーメガネくん、女の子いじめちゃあ。」

どこからか黒尾がやってきて月島の肩に腕をのせる。

「別に、いじめてませんよ。」

「そんなに邪険にするならさ、AKB、音駒にちょうだいよ。
うちマネージャーいないし。」

黒尾はニヤニヤ笑いながら立花に顔を向ける。

「は?なんですかAKBって。」

顔も声も不機嫌さをあらわにする月島。

「あー、こいつのこと。なんかAKBっぽいよねって思って。」

「知りませんよ。」

二人の険悪な雰囲気に山口と立花は不安げに状況を見守るしかない。

「おーい、みー、鵜飼コーチが呼んで……って、なに?どうかした?」

何も知らない菅原が顔を出すも、
不穏な空気を感じ取って近づいてくる。

「こうちゃん!」

助けてと言わんばかりの勢いで立花が菅原の名前を呼ぶ。

「何もしてないよ。
お宅のAKBがいじめられてたから助けてあげたの。」

黒尾が相変わらず楽しそうに言う。

「は?」

菅原は意味が分からず聞き返す。

「あ、黒尾!夜の自主練のことだけど、向こうの体育館使っていい……って。」

今度は梟谷の木兎がやってきた。

「なになに?なんの相談?」

興味津々で近づいてくる。
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