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兄上とわたし(イケメン大奥*日向)
第1章 日向夢小説
日向様、と可愛い声に呼ばれる心地よさ。
かつてこれほどまで優しく名前を呼ばれたことがあっただろうか。
「いいか。かんざしを一本取るごとにお前は家光ではなくなる」
1本、2本と髪に刺さる飾りを取り、
「雲雀…」
艶やかな髪が肩へはらはら零れる。
「そのままのお前を見せてくれ」
きつく結ばれた帯をほどき、白く玉のような肌をそこから抜け出させると、
「日向様、愛してます…」
はにかむような表情で雲雀が自らの身を差し出すのを受け止める。
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