第6章 キライ、キライ...
ガチャ
ボトボトッ...
「......」
下駄箱を開けると、生ゴミと虫の死骸が溢れ出てきた
悪臭が辺りを漂う
(何回目だろ...これ...)
下駄箱から出てきたモノと同じように私を見る周囲の目
雨宮君に色目を使っているという噂は、内容を変えながら全生徒へと瞬く間に知れ渡った
”他の男にも手を出している”
”先生も被害を受けている”
”ヤリマン”
”中絶した事もある”
正直、噂の内容なんてどうでもいいらしい
”最低な女”をイジメるという事が面白いのだろう
全生徒に知られたら、こっそり生徒会室へと行けるはずもなく、出てきた所を見られた時には
「本当だ!」
とか
「あの人がそうだよ」
と指を差された