第6章 キライ、キライ...
いつもの様に学校に行って
いつもの様にそこには友達がいて
前と違うのは私だけだと思ってた
周りは、変わらないと思ってたのに...
教室に入ってすぐに変だと感じた
いつもすぐ寄ってくる茉莉が...来ない
教室を見渡してみると、茉莉は他の子と話していた
(昨日聞けなかった茉莉の話、聞かなきゃ)
その後、イスに座って茉莉を待ってたけどこっちに来ることは無かった
休み時間になっても来ない
それ以前に目すら合わせてくれない
(もしかして...)
嫌な胸騒ぎがして凄く不安になる
私は席を立って、茉莉の所へと向かった
「茉莉...」
茉莉の肩に手を置こうとした瞬間
教室に声が響いた
「触らないで!!」
振り払われた手
茉莉がこっちを睨んでいた
「あゆ...。やめな」
茉莉の横に立ったのはクラスメイトの理花だった
「え...?」
教室全体がザワつき全員の視線が私に集まる
(何?どういう事...?)
再び茉莉を見ると、私を睨み続けていた