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恋愛玩具

第4章 玩具



(昨日私が気を失っている間に撮られたのっ...!?)


「最低っ...」

人の弱みにつけこんで利用するなんて...

頭が重い
後頭部を殴られたようにズキズキする

唇が震えて、涙が溢れてきた


「なんで...。なんでこんな酷い事ばっかり...」

「......」

唇を噛み、瞳に涙を溜めて精一杯睨みつける

「失いたくない...」

「え...――?」

彼は小さく呟いて目を伏せると掴んでいた私の手首に唇を寄せた

昨日の縛られた時の赤い線がまだ薄っすらと残っている

「......っ」

色っぽい仕草に思わず目を奪われると、上目で見つめてきた彼と目が合った

「どんな形でもいい...。お前を縛り付けたい」


(...どういう、意味?)


”どんな形でもいい”

言葉の意味が分からずただ彼を見つめていると、雨宮君は私の手首を甘噛みした


こんな状況でも心臓が激しく音を立てる

ダメなのに...
逃げなくちゃ、私はこの人に囚われてしまう...

頭では分かっていても私は動けないまま
ジッと彼を見つめることしか出来なかった

そんな私を見て、彼は口元を綻ばせる

「今日から、あゆは俺の玩具だから」

(...おもちゃ?)

「...っ!どういう、こと...?」

まるで物のような扱いに思わず声を上げた

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