• テキストサイズ

恋愛玩具

第17章 優しい嘘、切ない嘘



雨宮君の手が頬から顎へと滑って、そのまますくわれる

(心臓、壊れそうっ......)

ドキドキと高鳴る胸に全身が熱くなるのを感じながら、私は彼に委ねるようにそっと目を閉じた

目に溜まっていた涙が頬に落ちて
頭の中で、璃央ちゃんと雨宮君の言葉が響いていた


“恵は、あなたに出会った事を後悔してるわ”


“俺も...あゆに出逢えてよかった”


璃央ちゃんの言葉がずっと頭から離れなかった

私がいる事で雨宮君も、武本君も...璃央ちゃんも...
皆を苦しませているんだと、出逢わなかったらよかったらと後悔した...

でも、真っ直ぐ私の目を見て言ってくれた雨宮君の言葉

私はその言葉を信じたいと思った

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp