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恋愛玩具

第10章 絡まった想い[上]




私に梨奈さんを重ねていたのなら、あの時は...
最後に話した時は、どんな気持ちだったんだろう

再び闇へと戻される事を知りながら
縛り付けていたモノを解放して
冷たい殻へと戻って...

私だったら...生きるのが怖くなる...

それとも...梨奈さんとは比べ物にならない私に嫌気がさして、本当にいらなくなった...?

私じゃ、梨奈さんの代わりにもならないから...

「って、私が雨宮君の事好きみたいじゃん...」

部屋に響いた声
自分の言葉に、私自身が驚いていた

好き...?
私が、雨宮君を...?

今まで考えた事も無かった

雨宮君の事を思うと胸が苦しくなる
彼に会いたいと思った...

(この気持ち...。咲綺は知ってるかな...?)

分からない感情にクッションを強く抱きしめると、テーブルの上の壊れた携帯を見つめた

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