• テキストサイズ

恋愛玩具

第10章 絡まった想い[上]




そうだ...雨宮君は?

彼は今、何を思って生きてるの?

奈々先生は雨宮君の性格が変わってたって言ってた

なら、表と裏の顔を作ったのはこの学校に来てから...
本当の自分を消そうとしたの?

過去の事は全部自分の中に閉じ込めて
武本君以外、過去を知らない人に紛れて...

偽って作り上げた自分で生きていく事を決めたの...?

彼の心の傷がどれだけ深いのかなんて私には分からない
簡単に分かるなんて言っちゃいけないのかもしれない

けど...
独りぼっちの苦しみ、辛さ...恐怖は知ってる

幼い頃から暗くて冷たい部屋に帰って、彼はどう過ごしてきたんだろう...

やっと出会えた大切な人がいなくなってしまった時、どんな思いをしたの...?


ふと、自分の考えている事がチクチクと胸の奥を刺してくるような不思議な気持ちになった

/ 311ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp