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第8章 癒えない傷
『恵ちゃんって女の子みたいな名前でかわいいねっ』
キミの笑顔は、まるで向日葵みたいにあったかくてキラキラしてて...
ぼくも自然と笑顔になれた
『やっと笑った!りなたちは...もう友達、ね?』
差し出された小さな手に胸がキュッとなった
――うん。よろし....
握手しようと手を差し出した瞬間
梨奈の小さい手が少し大きくなって、俺の首に伸びてきた
ぼんやりとしか見えない顔...だけど
男の手が首を掴んだ瞬間
『消 え ろ』
ニヤリと歪む口角
冷たい瞳が俺を見下ろしていた
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