第7章 ちぎれた鎖
皆が教室へと帰った後、私は1人保健室に残っていた
奈々先生に傷の手当をしてもらって放課後まで保健室で休む事になった
(1人になると...やっぱり怖いな)
保健室を出たら、さっきのは全部夢で...
またイジメられる生活に戻ったら、どうしよう...
保健室のベッドに仰向けになって真っ白な天井を見ながら、そんな事ばかり考えてしまう
こんなに臆病になった自分が醜くてキライだ...
はやく...早く前みたいに心の底から笑顔になりたい
ベッドの上にいる時間はとても長くて
色々と考えてしまう私は、何度も涙を流した
孤独になるのがイヤで眠るのが怖かったけど、色々なことに疲れていたのか、いつの間にか眠ってしまっていた
夢の中で、私はひまわり畑の中に立っていた
太陽のように輝くひまわりの中で、私はたくさん笑っていた
あたたかい風が吹いて
私の髪をサラサラと撫でていく
「......ん」
額に何かを感じて、ゆっくりと目を開けた
「!!」
「ダメだ。寝てろよ」
咄嗟に起き上がろうとした私の肩を掴んで、ゆっくりと仰向けの体勢に戻してくれたのは...雨宮君
私の、大嫌いな人