第1章 熱中症 【黒子のバスケ】
雅「ねぇ、高尾君。」
高尾「ん?何?雅ちゃん。」
雅「“熱中症”ってゆっくり言ってみて?」
そういうと高尾君は不思議そうな顔をして
高尾「なんで?」
と言っていたので
雅「いいから。」
と私はクスクス笑いながら流しておいた。
高尾「熱っ中ー症ー」
雅「もうちょっと伸ばす感じで。」
すると更に不思議そうな顔をしていた。
フフッ、まだ何も気づいていないか。
高尾「これ、何かあるの?」
雅「いいから、いいから!」
と、私は笑顔で言ったら
高尾「なんか楽しそうだねー」
なんて言われた。
うん、だって楽しいからね!
と言う本音は言わずに
雅「ほらほら、高尾君。“熱中症”って言ってみて?
ゆっくーり、伸ばすように!!」