【ハイキュー】 poco a poco (ポコ ア ポコ)
第11章 そんな君を
会話がないままアイスも食べ終わってしまった。
(寝たのかな?)
そう思って立花が振り向いたとき、意外にもしっかり起きていた菅原と目があう。
菅原が目を細めたので、笑ったのかと思った。
そのとき
「わ!」
立花は小さく悲鳴をあげる。
突然、菅原に頭をつかまれ胸に押しつけられてしまった。
「く、くるしい……。」
「お前、今こっち向くか?空気読めよ。まったく。」
「な、なに……。」
その時立花は気づいた。目を細めたのは笑ったんじゃなく、
泣きそうだったのだ。
しばらく二人はそのまま動かなかった。何も言わなかった。