第4章 嫉妬は甘い蜜?
「……ごめん」
私からも阿伏兎にキスをする。
阿伏兎は驚いた顔をして、私を抱え起こすと自分の足の間に座らせ後ろから抱きついた。
「、お前もっと自分が可愛いこと自覚しろよこのすっとこどっこい」
「私阿伏兎以外に興味無いよ?ジジ専だし」
身体の向きを変えて阿伏兎に抱きつく。
嗅ぎ慣れた阿伏兎の匂いに安心する。
「おいおい最後のは余計だろ」
「大丈夫だよ、加齢臭も好き」
嫉妬してくれて嬉しかった、とはさすがに言わないけど、普段は大人らしくさっぱりしてる阿伏兎がこんな風に私のことを好きだと思ってくれてると思うとやっぱり顔がにやける。
「阿伏兎大好き」
「ああ、俺もだ」
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「そういえばあの時、団長と何してたんだ?」
「あー……押し倒されて『が楽しませてくれるなら仕事してもいーよ』とか抜かしたから猫じゃらしで撃退しようとした」
「……事故じゃねえよなそれ」
『ヘックション!!……誰か俺の噂してるのかなー」