第10章 -Episode2- 新しい家族
「そりゃそうだろ!」
「あらら前髪君、そんなはっきり言っちゃうのかい?(笑)」
前髪くんというのは太輔のことだろうか......
「チャラ女だし兄貴の女だし......そんな奴に百合を預けるとか不安でしかねぇだろ!」
「年上には敬語だよぉ前髪君、まぁいいや。
それじゃ行こっか百合ちゃん。」
「うん。」
こうして来奈は百合の手を取りそのまま出かけていくのだった。
「......おい、もし百合に何かあったらお前責任とれんのか?」
「なんで俺なんだよ......」
「元はといえば兄貴があの女のここに入れたんだろ!
あの百合があんなチャラ女に懐きやがってよ......」
「何かあったら電話するって言ってただろ。
来奈はそこまで悪い奴じゃない、悪い奴だったら百合だって懐かねぇだろ。」
「わっかんないよ~?女って猫被るから!」
「厨房の餓鬼が何わかったようなこと言ってんだよ......」
「「......。」」
((心配で仕方がない!!))
「おめぇらは心配しすぎなんだよ、たっく......」
百合side
「......おうちはまだなの?」
「ん?あと少しだよ、疲れちゃった?」
「大丈夫なの。」
「遠慮しなくてもいいんだよ?足だって疲れたでしょ?」
「大丈夫n.「家に着くまで眠ってていいよ(微笑)」_ガンッ!
...っう!」
_バタン...
突然百合の後頭部には衝撃が走った、
そしてそのまま百合は意識をなくしてしまった......
「別にアンタが悪いわけじゃないけど、
やっぱりこれからの事を考えると心配なのよねぇ(嘲笑)」
来奈は怪しい笑顔を浮かべながら百合を抱かえ再び歩きだした。