【基山ヒロト】怖いです!嫌です!近くに来ないで!!
第10章 好きな気持ちと…?
っ…
「!?吉良!!お前!!」
南雲くんが更に罵声をあげた
「ぼ…僕は本当の事言っただけだ…それに…このまま僕はここにいちゃいけないんだ…だから…」
ポロッ…と吉良くんからひとつの涙が流れ落ちた。
「お前…もしかして…」
南雲くんは胸倉を掴んでいた手を離して吉良くんを見つめた。
「…ってことは消えちゃうんだね?」
茂人くんが口を開いた。
「消えちゃうって!?」
私は驚いて聞いてしまう。吉良くんが静かに口を開けた。
「…今日僕の誕生日だったんだ。だから、そろそろお別れしようと思ったんだ…急でごめんね?流星ちゃん…」
!!!
今日でお別れ…なんて…
「…まって。吉良くん。まだ私やらなきゃいけないことがあります!」
「え…?」
そう言って吉良くんの手を掴み私はある場所へと連れていくことを決意した。