第14章 赤葦京治・木兎光太郎
…
……
…あったかい…
誰かの腕の中。
ふわふわの毛布
『ん~…っ、、』
木兎「お?起きたかっ?」
『…。』
木兎「ははっ、おはよ。お前、風邪引いてんなら早く言えよ~。ったく。お前ん家空いてなかったから、俺の家までつれてきたっ。」
『すみません…。』
『…ぁ、』
木兎「ん?」
『今日から親が旅行にいってるんだった…』
木兎「あー。んー。」
『そ、それと…。もーすこし、離れてください…っ』
木兎「赤葦に怒られるから?ニヤ」
『あ~…怒るかも。ふふっ、』
木兎「お前、家の鍵持ってる?」
『ここに…』
木兎「よしっ!じゃ、それかしてっ!んで、お前お風呂入ってこい!俺んちの親には言ってあるから!」
『??』
木兎「泊まれってさ!女の子一人で帰すわけにもいかねぇし…」
『あぁ、すみません…お風呂…借りますっ…』
木兎「じゃ、俺、ちょっといってくる!」
『??はい。』
どこにいくんだろう…。
…
……
宮本の家は俺の家から徒歩5分。
もともとは赤葦の家の近く。学校の近くに住んでたけど
お母さんが体調を崩してから
病院の近くのこっちにきたらしい。
赤葦の家から徒歩20分。
なかなか距離がある。
普通の女子だったら
嫌がるんだろう。
けど、宮本は平気で歩くっ!
さすが国体選手っ。
まっ!俺も平気で歩くけどなーーーっ!!!
んーっと!
宮本家到着っ!!!
木兎「下着だけあればいいよな…?」
んーーっ、、
宮本の部屋~。
木兎「みーーっけーー!」
俺は部屋を見つけるなり
クローゼットを思いっきりあけた。
宮本の匂いがする。
いい匂い。
落ち着く。
あ。下着みーっけ。
木兎「んーー。ヒラヒラ…ピンク…ブルー…んーーーっ。」
そう。下着を見つけたのはいいが
どれを持っていこうかと悩んでいたのだ。
木兎「あ。俺の好みのやつっ!!」
木兎が手にとったのは、パステル色の
ピンク、水色、黄色…いろんな、色の淡い色の
可愛いものだった。
木兎「あっ!!これも!!!」
10分後…
木兎「むぅー…。げっ!!!!もう、こんな時間たってる!!!早くもどんねぇと!!」