第10章 *伊達工業・二口(2)
二口side
なんか、ちゃらそーなやつ。身長俺ぐらいじゃん。
あおい、あいつと一緒に暮らしてんのかよ...
あいつほんと大丈夫なのか?
上村「了解です(笑)勉強頑張って!じゃ、お昼になったら呼びにくるね~♪♪」
バタンッ
鎌先「お、お前、フツーにデレデレじゃねぇかぼけ!!」
鎌先さんのゆうとーりだ。
笹谷「なんか、もっと、お嬢様おはようございます。とか、想像してた」
『それ、なんかの漫画のみすぎですよ...』
鎌先「まーいーやっ、勉強だ、勉強っ!」
まあいいや、うん、勉強しよ。
俺は机に向かい、あおいと、青根のあいだに座った。
...
...
ー20分後ー
鎌先「だぁぁあっ!!疲れた...もうダメだ...つか、わかんねぇ...」
『どこですか??』
あおいが、隣の鎌先さんの方をのぞく。
鎌先「ここ~。」
『んと、ここは...』
近い。そんな近づかなくても...
『この、公式をつかって...』
鎌先さんが照れてる...
はぁ、こいつって、無意識無自覚でやるからムカつくんだよな。
『...です!って、鎌先さん?』
あおいがフッと、顔を上げると
鎌先さんが目をそらした。
『どーかしました?』
鎌先「い、いや!なんでもない...っ、ありがとなっ」ポンポン
(全員「鎌先(さん)って絶対あおい好きだ」)
なんつー、わかりやすい。
てゆーか、
俺も好き...だし、
なんか、さっきから妬いてばっかりで
ちょっと、ムカついてる
青根は相変わらず黙々とやってるし
茂庭さんも、意外とまじめ。
笹谷さんは余裕そうに
問題集を解いていた。
苦戦してるのはどーやら俺と
鎌先さんだけ...
二口「あおい、俺もここわかんないんだけど?」
『ん~?どこ?あ、これ?今から一緒に解こっ!』
二口「うん、」
あおい鎌先さんの時みたいには引っ付かず、自分の教科書と問題集を開けて俺の方を見た。
『じゃぁ、まず、これね!』
二口「...」
『これが、こーなるのは、わかる?』
二口「うん」
『でも、ここにマイナスがついてるよねっ。その時は...』
二口「あ、わかった。」
『おおっ♪♪ならよかった!』
二口「さんきゅ。」
...
...
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