第9章 *音駒・黒尾
黒尾side
『ん~っ。すみません~。試合終わってホッとしたら震えが止まんなくて(笑)』
黒尾「天才でも緊張とかするんだ?」
『...天才か、どーかは、わかりませんけど...緊張とか毎日しますよ~』
黒尾「宮本あおい。」
『...?はい。?』
黒尾「俺の名前当ててみて。」
『クロ...さん。!』
黒尾「黒尾さんって、呼びなさい。」
『研磨が、クロって呼んでるから...つい(笑)』
黒尾「ま、いーけど。お前、そんなに研磨と仲いいんだ?」
『んー?家が近いんで(笑)』
黒尾「へぇ、あのさ、突然なんだけど、宮本ちゃんって、甘えたいタイプ?」
『え?なんですかそれ(笑)いやぁ、どっちでも(笑)だって、どっちか片方に偏ったら楽しくないじゃないですかっ!!!』
黒尾「ぶっ!!!お前さ、ただの馬鹿だろ?彼氏いたことあんの?」
『馬鹿にしないでくださーーい!告白ぐらいされますよっ!特に大会の後とかっ!あさ、靴箱あけたら手紙たくさんはいってる...』
黒尾「なにそれ(笑)モテてるんだ?」
『で、でも、顔知らない人にそんなこと言われても...』
黒尾「おまえ、おもしれぇな(笑)気に入った。ま、元から気に入ってるけど!」
ひょいっ
こいつ軽いなっ!!
ちゃんと飯くってんのか?!
おんぶしてた宮本あおいを。軽々と
お姫様だっこに変更した。
『わーわーわーわー、なにしてるんですか。』
黒尾「おまえ、そこは黒尾さんにきゅんっ、てしときゃあいいんだよ。」
『黒尾さん、前もしてくれましたよね!』
黒尾「んー、あぁ、そーゆう事もあったなぁ。」
あれは、確か練習中だった。
山本が打ったスパイクが跳ね返り、ボールが当たりそうならんに、対して
リエーフが、かばおうとあおいを、突き飛ばした。
ボールは思いっきりリエーフにあたたった。
それはよかったんだけど、
リエーフがあおいを突き飛ばした勢いで
あおいは、頭を打って気絶するっていう、
まさかの出来事が起きて。
まあ、幸い脳震盪とか、そんな怖いのじゃあなかった。
んで、保健室まで運ぶときに俺が
こーやって、
お姫様だっこしてあげたってわけ。
でも、気絶してたから知らないはず...