第9章 *音駒・黒尾
ーーー体育館ーーー
黒尾side
音駒高校生「ゴーゴーレッツゴーレッツゴー音駒!」
音駒高校生「ゴーゴーレッツゴーレッツゴー音駒!」
今日は女子バレー部の決勝。
うちの高校の女子バレー部は全国有数の強豪校だ。
特に
あの、リベロはウチでもずば抜けて
レシーブの上手い奴だ。
夜久が、リベロをしてるが
夜久を超えるほどだ。
あれは、世に言う。
天才とか、才能とか、センスマンってやつなんだろう。
思考、体の動き、なにより、自分の体を思うがままに操るセンス。
チビのくせに。
あー、そーいや、烏野にもいたなぁ。
まあ、比べ物になんねぇくらい
うちの、リベロの方がすげぇけどな。
孤爪「クロ...」
孤爪「クロっ!!!」
黒尾「んぁ?」
孤爪「何回も呼んでるのに...どーせ、あおいでしょ。ずっと、目で追ってるしっ。いい加減しゃべりかけて見ればいいのにっ。」
黒尾「なに、あつくなってんだよ(笑)」
孤爪「別に。」
黒尾「あいつ、ほんと、すげーよなぁ。」
最近よく、こーやって、研磨に怒られる。
俺が、あおいチャンの事好きなんじゃねーかーって。
いや、そりゃあねぇな~
俺、意外と甘えたいタイプなんだよね。
年上のおねぇ様に包み込んで欲しい感じ?
音駒高校生「ぐぁー!!やばい!ブレイクだ!!連続失点...っ、、くっそ~あの、リベロの子ずっと入っとけねぇのかよ!!」
音駒高校生「ほんと、それだよな~あの子がいると、ぐあっと、盛り上がるんだよなぁ。」
よくわかってんじゃん。
ん?まてよ?ずっと、コートに?
リベロじゃなくて、普通の選手にしてしまえば...
だめか、たしか、アタック打てねぇっつってたなぁ、やっぱリベロか...どんな天才にも出来ない事はあんだなぁ。
音駒高校生「きたぞ!!!リベロ!!」
音駒高校生「ゴーゴーレッツゴーレッツゴー音駒!」
...
.....
試合は2-1で、音駒高校が優勝した。
試合が終わり帰ろうとすると
『げほっ、げほっ、んっ、けほっ、ぐっ、んっはあっ、げほげほっ、』
黒尾「おい、大丈夫かよっ、?!」
『...!大丈夫です、すみませんっ、、!』ふらっ、
黒尾「...」
強がりか?ふらふらしてんじゃねーか
ったく、
黒尾「ほら。しっかりしろ、ったく。」