第70章 俺だって男ですけど。
...
ロードワークは着々と進んだ。
研磨は相変わらずついて行かない。
いや、ついていけない。
黒尾「だぁぁあ!!おま、はぇえよ!ラスト1キロだからって飛ばすなボケ!!」
木兎「うがぁぁあっ!黒尾うるさいっ!!余計きつくなるっ!!」
夜久「...。」
『ぇ、あ、早いですか?ラストなんで!頑張ってくださいっ、!(笑)』ニィッ
黒尾「はーい☆って、言うか!バカ!」
『ははは!(笑)』
赤葦「黒尾さん、うるさいです。」
木兎「ソーンな言ってる赤葦はどうなのさっ!!」
赤葦「...っ、結構やばいです。」
...
なんだかんだ行ってだいたいみんなついていく。
当たり前だ。
ペースメーカーはこの、チビだぞ?!
女に負けたら屈辱...。
山本「うぉおおおおおおおっ!!」
ゴールライン50メートル手前。
『じゃ、こっから、短距離レベルで走りますね!』
黒尾「はっ!!お前、終わったら覚えとけよ!!!」
夜久「だぁぁあ!!」
赤葦「っ!!!!」
黒尾「んっなぁぁぁあ!!」
木兎「うぉおおおおおおおっ!!」
ラスト50メートル
何らかの奇声を発しつつ何とか全員乗り切った...
直井「おお、 早かったな!そして、バテたな!(笑)」
黒尾「くっそ、てんめぇえ!」
直井「これが強豪の走りだ!ハッハッハー!」
夜久「なんで、コーチが自慢してるんですか...」
直井「まぁまあ!じゃ、休憩っ!軽くストレッチしとけよー!」
黒尾「ちょ、こい!」
『??』
腕なんか引張んなくてものこのこついてくる。
部室の中に押し込む。
『わっ、黒尾さん!』
黒尾「あぁ?」
『部室にな、なにか忘れ物ですか?』
黒尾「んーん、ロードワーク散々やられたからな、ちょっとくらい、イタズラしてやろうと思って。」
『いや、しなくていいですっ、』
黒尾「いや、むり。」
ガンっ
ロッカーにあおいを追いやって壁ドン。
ロッカードン?
壁よりロッカーの方が音がね。
そそる。
顔を近づける、
ゆっくり。
ね?
こーゆーの嫌いじゃないでしょ?
木兎「黒尾ーーーっ!!ってぇえええいっ!」