第57章 スケット彼女
鎌先「お前のために飛んだんだから、なんも掴んでねぇとか、まじ、許さねぇ(笑)」
『だ、大好きですです…。』
監督「ほう、鎌先をバテるまで飛ばせたのか。はっはっは!見せてもらうぞ?」
トスを上げてくれるのは茂庭さん。
壁は
二口さん
青根さん
黄金川
茂庭「いつでもOKだよ!自分のタイミングでおいで!」
『はいっ、、』
鎌先さんのスパイク見てて、わかったこと。
1
ぶち抜けば勝ち
2
ぶち抜くだけがスパイクじゃない。
私が見るべきは2番。
力でうち抜けないなら
思いついたのは鎌先さんが疲れきって飛んでいるとき。
はじかれたボール。
軌道。
できる!!
ニッ
口角が自然と上がる。
同時に助走にはいる。
狙うはコートの右側。
ぽんっ、
空中に上がるボール。
きた。
壁は
青根さん、二口さん。
端っこの二口さんの手を見る。
二口「!!」
こっちを打ち抜く気か!!
させるかっ!!!
ニッ
残念でした。
コレはわかってても止められない。
右側を狙うと同時に手のひらをコートの外に向けて打つ。
ボールは勝手にほぼ真横に飛ぶ。
後は二口さんが勝手にブロックする。
キルブロックじゃない限り通じる。
それも、鎌先さんのを見ててわかったこと。
バシッっ!!
二口の手に当たったボールはコートの外へ
落ちる。
『勝ちっ、!』