第57章 スケット彼女
俺にだけ背中を向ける。
ムカつく。
…。
は、?
いま、俺…
嫉妬した?
いやいや。
はあ…
まじかよ。
『鎌先さぁぁぁあんっ!!』
鎌先「う、うるさい…」
『それ、鎌先さんが言いますか?(笑)』
鎌先「で、なに?」
『!…。』むぅ、
?
なに?
なんで一瞬不機嫌?
顔に出てるからね?
その、少し膨らんだほっぺた。
んー、
うん、可愛いな。
どうしよう、
自分が妬いてたってことに
気づいてから好きが止まんない。
『鎌先さん?きいてますか?』
顔をのぞき込む宮本。
鎌先「うわっ、!ぇ?ごめん、なに?!」
『だから、鎌先さんが打ってるの、見たいので、見せてください!』
鎌先「?今日はやたら素直だな?」
『もともと素直ですー、』
鎌先「ふんっ、まぁいい!!俺のちゃんと見てろ!!!」
『はいっ、』
それから鎌先はあおいちゃんのために、
スパイクを合計47本打った。
鎌先「っだぁぁぁあっ!!!!もう無理!!!!」
コートの端にバッタリと寝転がる鎌先。
『ありがとうございましたっ、おつかれさまです、、っ、』
!!!
あおいちゃんが、鎌っちの横に座り込みタオルを渡して…
鎌先「さんきゅ、、どー?だった、??」
もう、限界そうに、呼吸が乱れたまましゃべりだす鎌先さん。
『えっと、、ん、はい!か、かっこよかったです、!』
なにを今更あたふたしてんだ。おまえ、鎌先さんにうるさいですなんていっといて(笑)
鎌先「いや、、なんか、つかめた、?って意味で聞いたんだけどな(笑)」
『!!!!!っ〜、、、!』
?!
可愛いぐらい、
いや、可愛いんだけど。
顔真っ赤。
鎌先「ははっ、何その顔。(笑)可愛いんだけど、」
『っ〜!!!か、鎌先さん、疲れて頭おかしくなったんじゃないですか、、』