第41章 コウカイ
…。
いろいろ言われるあおいちゃん。
それでも、笑顔を崩さない、人を疑わないのはすごいと思う。
まぁ、あおいちゃんの事を知らない人に全国級リベロだよなんて、言っても信じる人はあんまりいないとおもう。
だから、プレーを見せるしかない。
すなわち俺が口出しても意味がない。
岩ちゃんもそれをわかってる
だから、たぶん、
最初のサーブを返した後一発目はあおいちゃんのところへくるはず。
金田一「いきます!!」
国見「金田一ないっサー」
岩泉「決めろよ。」
ドカッ!
!!!
狙いはあおいちゃんか!!
シュルルッ、
『!!』
ちょっと、届かない。
すっ、
ドパッ!
及川「上がった!!」
後ろから飛び出す後輩。
最善の攻撃。
が、しかし。
立ちはだかる高い壁。
バシッ!!
手の壁にはじかれるボール。
『!』前だ。
スッ!
トンっ
及川「上がった!!!!叩け!ダイレクト!!」
後輩「はいっ!!!」
バシッっ!!!
後輩「〜っ!!!しゃぁ!!」
『ナイス!』
岩泉「っくそが!!」
試合開始早々
激戦の模様。
だが、結果は
及川チームの勝ち。
25ー21
接戦だがノリに乗っていたのは及川チームだ。
あおいがいるため
岩泉チームが気持ちよく決めることはほとんどなかった
国見「あおい先輩、ホントに引退したんですか…?」
『うん!全然動けない…』
国見「嫌味ですか?それ。」
『んなわけないでしょーがっ』
国見「すっごい、動けてたくせに」
『だって私、ウルトラ〇ンだもん』
金田一「え?」
『少しならすっごい力でる。』
国見「いや、アレは3分間しか地球で戦えないんですよ。少しとかそーゆー問題じゃないです…」
『そーなの?』
金田一「3分間すぎたら、石になっちゃうんっすよ。」
『なんでっ?!』
岩泉「おい、お前ら。」
金田一「ウッス?」
岩泉「いいか。今日は天才が二人いたから負けたとか思ってんじゃねぇだろうな?」