第41章 コウカイ
国見「あおい先輩。もうバレーしてないんですか?」
『うん!仕事に追われちゃって…(笑)』
及川「まぁまあ!久しぶりに来たんだからバレーしようよ!ねっ!」
『いや、私は…』
金田一「あ!着替え!俺余分にありますよ!!」
『…。』
国見「ナイス金田一。」
『もう動けないよー。1年もしてないんだもん(笑)』
金田一「後輩にあおいさんの凄さ教えてやってくださいよっ!」
『なにいってんのっ(笑)』
国見「あおい先輩相変わらず細いですね?腕もげますよ?」
『これでも全国と渡り合ったんだからねッ』ふんっ
普通女の人って細いですねって言われたら
照れるんじゃないの?
え?先輩ってバカ。
少しムキになって、
得意げに言ってくるところも可愛い。
別に身長が特別低いわけではない
164cm
そこそこだ。
先輩より小さい人は沢山いる。
それでもリベロだ。
そんな先輩をずっと、尊敬してる。
元々スパイカーとして育てられてきたらしい…
けど。
どうしてリベロになったのかは聞いていない。
気になって入るけど…
まあ、いろいろあるんだろうし
聞かないでおく事にしている。
及川「じゃあ、及川さんは、あおいちゃんチームで!」
岩泉「じゃあ、俺はこっちで。」
と、後輩チームに入る。
国見「俺、こっちがいいです。」
と、国見はあおいの方を指さす。
岩泉「だめ。」
国見「ちぇ。」
なんだかんだで試合がスタートする。
どうやらほかの後輩は不満があるような
顔をしている。
国見「いーな、お前らそっちのチーム」
後輩「なんでっすか?ってか、女の人リベロですよ?大丈夫なんすか?」
後輩「岩泉さんお手柔らかに!(笑)」
後輩「まぁ、俺らのアタックは拾えないだろうな!」クスッ
国見「なにいってんの?あの人去年の全国級リベロだよ?」
それだけいうと後輩に背を向けて
自分の位置に戻る。
後輩「あのー、よろしくお願いします。」
『??よろしく?』
後輩「ボール拾ってくださいね。足でまといになるならやめてくださいね。」
『おー!おっけい!』ニッ
任せて!っと言わんばかりの笑顔。
及川「…。」