第34章 年下のキミ。
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11月
『〜っ、寒い。』
冬は毎日朝練だ。
寒いから身体が固まっているため
一度の練習では夏の半分にも達さない。
だから、足りないものを補う。
その為の朝練。
まぁ、実に画期的といえば、画期的。
隣の体育館からは男の子2人の声が聞こえる。
バレー部。
部室の前に着くと
『はっ。』
ドアの前の張り紙に目が行く。
「「宮本へ。練習は明後日からに変更だ!先生、早起き苦手なんだ。会議長引いたから許してね!☆」」
うちの顧問はどこかルーズ。
まぁいいや、暇だし。
バレー部の体育館に入る。
日向「はざまーっす!」
影山「うっす!、、って!!西谷さんの!」
『ふぁ、体育館寒い。やっほ。』
日向「ふぁぁあ!!ノヤっさんの!彼女さん!!すげーっ!!!」
影山「どーしたんですか?」
『朝練が明日からに延期になったから、ひま』
影山「…。ここバスケットゴールはあるけどボールはありませんよ…??」
『そっかぁ、残念。バレーしようかな。』
日向「ひょーーっ!!バレーもできるんですかっ?!?!」
『そんな目で見ないで。できないから』
日向は目を輝かせながらあおいさんをみている。
影山「俺が教えますよ!!!つか、日向より、全然出来ると思いますよ!!!!!」
ガツガツ来る後輩たち。
『…。影山くんだっけ?』
影山「うっす?」
『おっきいね。180?』
影山「はい。そんぐらいです。」
『夕も、このくらい大きくなったら問題なしのイケメンなんだけどね』クスクス
そういって影山の頭をポンポンっと撫でる。
影山「っ!!」
日向「あおいさんっ、やっぱり、身長低いのいやですか?」
『んーん、どうして?』
日向「いや、おっきい方がいいのかなぁ…って。う、うぁぁあ、すみません!!変なこと聞いて!」
『んー。スポーツできる人がすき。かな』
んーーーっと、背伸びをして
『バレーしよ?』
日向「!!わーーいっ!!」
影山「あ!てめっ、フライングだぼけぇええ!!」