第34章 年下のキミ。
西谷「わがままいって、すみませんっ!!!」
『ぷははっ、西谷くんって。面白いね。はい、これ、あげる。』
そう言って渡されたのはミルキー。
甘い香りがする。
『じゃ、またね。』
そう言ってイヤホンをはめて歩き出すあおいさん。
やっぱり、子供っぽい俺より
大人っぽいスガさんとか、大地さんとかがいいのかな…?
いや!!!
ここでひきさがってたまるかっ!!
西谷「あおいさんっ!!!!!」
『??』
西谷「すきです!!!!!」
『…。』ニコッ
ニコッと笑って俺に手を振ってくれた。
菅原「!!に、西谷!ここ廊下っ!」
西谷「すみませんっ!!」
西谷は宮本からもらったミルキーを口の中に放り投げて教室に戻っていく。
…
……
6限目。
また考え事をする。
まさか、俺に妬いてたとは…。
別に俺は宮本のこと。
友達?
かな?
うん、友達だとおもってるだけだしなぁ…
菅原「なぁ、宮本」
『んー。』
菅原「俺のことどーおもう?」
『え。馬鹿。』
菅原「な、なんで!」
『んー?さっきの小テスト名前書いてなかったからたぶん0点だよ』
クスクスっと笑いながら
リュックをあさりだす。
菅原「はっ?!まじでっ?!」
『じょーだん。はい。何悩んでるかしらないけど、がんばれ。じゃ、また明日』
菅原「はぁっ、なんだよっ、、って、俺も子供扱いかよ…」
渡されたのはミルキー。
はあ、俺ってこんなに振り回されるキャラだっけ?
あおいは部活?かな?
…
……
西谷「あおいさん!」
『西谷くん。』
西谷「あの。俺本気で好きです!!」
『西谷くんは、』
西谷「??」
『西谷くんは、私のどこがいいの?』
西谷「全部です!!!」
『ちょっと照れる。』
西谷「あおいさんの、全部が好きです!!!」
『…。』
西谷「あおいさんの事考えてると、頭がいっぱいになるんです。スガさんと仲良くしてるのいやです。」
『うん。』
西谷「こんな俺じゃだめですか?」