第32章 及川の妹がムカつく
…
溝口「よし!練習始めるぞ!!今日は走りメインだ!!へばるなよ!!!」
花巻「うぇ〜まじかよー。」
なんだかんだで黙々と走る部員達。
溝口はさっきから、ドリンクを作りながらくしゃみをしてるあおいがとても気になっていた。
溝口「おい、及川。風邪でもひいたのか?」
『ん?鼻がムズムズするんです、』
溝口は振り向いたあおいにビックリした。
溝口「お前、マスクしてっと、兄にそっくりだな!」
『そーですか?』
溝口「ちいせぇ及川見てるみたい。」
身長153cm
体重45キロ
少しぷにってしてる。
溝口「ほら、俺も手伝うから早く中に入れ。」
『ありがとーございます!』
…
…
岩泉「くっそ!及川!!」
花巻「あいつまじなにしてんだよ〜。」
松川「明日走らせよ。」
金田一「あ、なんか、あおい、コーチとしてる。」
国見「はぁ。…。きつい」
松川「及川の妹可愛いけどマスクすると及川なんだよなぁ。」
花巻「だな。」
岩泉「…チッ」
…
あおいはボトルを4本持ち、残りは溝口が抱えて体育館に入ってきた。
『こーち、すみません!手伝ってもらって。』
溝口「いーんだよ。ほら。」
そう言ってベンチコートを脱ぎ、中に着ていた自分のジャージを渡す。
『??』
溝口「それ着てろ。俺はベンチコート着てるから。」
『ふふっ、こーちの匂いします!』
溝口「おー。体冷やすなよ。」
岩泉「コーチ。すみません。ちょっと抜けます。」
溝口「おお。別に構わないぞ!」
花巻「え?まじ?!じゃ俺も〜」
溝口「はいだめ〜。岩泉は後でちゃんとするけどお前らは絶対しねぇだろ!!(笑)」
花巻「ちぇ〜っ!」
溝口「俺は、こいつら見てなきゃいけないから、代わりにお前、岩泉のとこ、いってくれねぇかな?」
『はーい!』
…
……
岩泉さんは、何故か部室に入っていった。
コンコンっ
『失礼します?』
ガチャっ
岩泉「なに?」
『いや、コーチが見てこいって…』
岩泉「あっそ。」
『あの、どーかしたんですか?』
俺は何気なく隣に座るお前に腹が立った。
立ち上がり、部室の鍵を閉める。
『??』