第32章 及川の妹がムカつく
岩泉side
初めてあった時からムカつくと思った。
及川の妹。
顔が嫌と言うほど似ていて。
いや、決してブスとかそんなんじゃねぇ。
可愛いし優しいし。
雰囲気が及川。
髪色が一緒で。
なんつーか。
マジ及川。
性格は全然違うけど。
ソレを確信する出来事があった。
それは、冬
…
……
…
『っ、くしゅんっ!!!!』
岩泉「!!」
び、ビックリした…。
『ふぇっくしゅんっ!!』
岩泉「どーした。」
『鼻がムズムズします…』
花巻「風邪かぁ?」
『んー?でも、頭とか大丈夫なんで!大丈夫ですっ。』
花巻「はい。マスクあげる。」
『あ、ありがとーございます。』
…
…!!!!!
花巻「あ。」
岩泉「うわ。」
『??』
そう。
目が完全に及川徹だった。
松川「おつかれ〜。って、3人でなにしてんの?」
花巻「いや、ちょっと見て…」
松川「ん?」
松川は言われた通りにあおいの顔を覗く。
松川「ぶはっ!!及川!兄とそっくりじゃん!」
花巻「ね、いーわちゃんっ☆って、言ってみて!!」
『ひゃ、そんな、岩泉先輩に…!!!』
岩泉「よけーなことさせんなぼけ!」
金田一「うっす!」
『あ、ゆーたろーくん!』
金田一「おぉ。風邪ひいたの?」
『んーん。鼻がムズムズするの。』
国見「ちわーっす、」
花巻「お前ら、驚かねぇの?!」
金田一「いや、入学した時から及川サンに似てるってみんな言ってるんで…」
国見「あー、花粉の時期とかよくマスクしてましたしね。」
岩泉「おい、及川。今日兄は。」
『へ?知りませんよ?』
岩泉「あっそ、」
金田一「あ、及川サンなら、休むって言ってました!」
岩泉「はぁっ?!俺何も聞いてねぇぞ!」
国見「さっき、コーチにも言ってましたよ?」
岩泉「クソ及川!!」
『あはは…くしゅんっ、』