第25章 いわいずみはじめ。
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……
『私思うんだよね。
理由はどうであれ
振られた方が悪いと思う。』
松川「なんで?」
『浮気されるのも、気持ちが冷めるのも
自分に魅力がなかったからだと思う。
そこにいるキラキラした人たちより
自分がなにか劣っているから
そっちに行っちゃうんだと思う。』
松川「いや、それは、別に悪くねぇだろフラフラしてる方が悪いと思う。」
『そのフラフラをさせないくらい
魅力的な女性になれたらな~
なーんて(笑)』
松川「俺ならフラフラしねぇよ?」
『別れたあとでもさ、
あぁ、やっぱりあいつが良かった
って思ってもらえるような人になりたいな~』ニッ
松川「お前は背負いこみすぎなの。ほら。」
そーいって、松川は私を抱き寄せた。
『何その、イケメンみたいなの。』
松川「イケメンだろ。」クスッ
『うん、おちつく~。』
松川「俺はお前が好きだよ。」
『へー、』
松川「ったく、信じてねぇな~」
『松川って、私を子供っぽいとかバカにしてるイメージしかない。』
松川「なんだそれ(笑)」
『そのまんま。』
松川「お前のことめっちゃバカにしてるけど、すっげぇ、可愛いと思ってるよ。」
『ばーか…』
松川「なに照れてんの?(笑)」
『…』
松川「お前ってわかりやすい(笑)なんか子供みたい。」クスッ
『うるさい』
松川「よしよし。」クスクスっ、
『あ、晴れてる…!』
宮本は俺からスッと離れてベットの上に乗り窓の方に向かった。
松川「??」
『ねぇ!久しぶりの晴れだよ!織姫と彦星会えたかなぁ?』
松川「あ、今日七夕か。」
『そー!でも、こんなに綺麗だからきっと会えたよね!』ニッ
松川「あぁ、会えたよ。俺も」
『??だれ…んっ、』 ちゅっ、
松川「あおい」
『!』
松川って、私の名前知ってたんだ?
松川「好きだよ。」
『…。』
松川「今すぐにとは言わない。俺を好きになれ。」
『ん。』
松川「…。」ぎゅ、
『なってあげてもいいよ。』
松川「ばーか(笑)なれ!」
『うん。』
松川「好きだよ。」
『しってる。』