第20章 赤葦くんって…
まさか彼女の口からそんな言葉が出てくるとは思わなかったから。
俺は言葉を失った。
満面の笑みで、
子供っぽく。
いいこと思いついたみたいに。
守ってあげたいとおもった。
あれ?
俺もかかっちゃってるのかな…
ー吊り橋効果ー
『??なんか、変?でしたか?』
赤葦「いや、別に…。」
他の女の人みたいに
「「「私が吊り橋効果で告白しようとしたとでも?」」」
「「「ばかにしないで!」」」
「「「サイってー。」」」
こんなこともあったなぁ。
なぁんて。
別にこの子を試したわけじゃなかった。
『だって、吊り橋効果でドキドキするなら、倦怠期とかっ!!』パァアッ
あぁ。
この子はたぶん、
そーゆう、グダグダ考えるっていう
思考回路がないらしい。
そんなに、嬉しそうに話さなくても…
赤葦「…そーですね。」フッ
『あ。』
赤葦「??」
『いえ、すみません…。』シュンッ
赤葦「??なに?」
『こ、子供っぽいのは、嫌い…ですか…?』
赤葦「どうして?」
『元彼にふられたときいわれたんです。お前って、子供っぽくてつまんないって…。』
赤葦「はぁ。」
『だ、だから、少しでも大人しなきゃ。と思って、最近背伸びばっかりで(笑)いま、それを、ちょっと、忘れてましたっ、(笑)』
…
『赤葦くんを、見つけてから。忘れてました。』ニッ
赤葦「べつにいいと思いますけど…それに、子供っぽいほうがあおいらしいと思います。」
『…。』
あれ?
いま、あおいって言われた…
気がする…
あぁ、
止まらない。
ん?
もしかしてこれが
ー吊り橋効果ー
??
赤葦「もーすぐ。出口ですよ。」
あれ。
俺は…
あー。
頼ってしまった
ー吊り橋効果ー
彼女なら。
と思った。
実は俺の方が
悪い意味で
吊り橋効果的なもので
舞い上がってるのかもしれませんね。