第19章 黒尾鉄朗クン
黒尾「はいはーーい。男女が集まって何すると思う?」
『え?』
黒尾「はい、正解。肝試しね〜♪♪」
『え。いや、』
黒尾「あおいちゃん、赤葦クンとね。ツッキーは俺と!」
木兎「…え?!俺はっ?!!!」
黒尾「んー、仕方ない。黒尾さんチームだ。」
木兎「へいへいっ!ツッキー!!よろしくなぁっ!」
月島「その呼び方やめてください。」
黒尾「実はここの裏に墓地があるんだよ。森みたいなとこにあるんだけどさぁ。」
木兎「あぁ、あるな!!でも、あそこって、ホントに出るんだろ?こう、ぐわっと!!」
…あぁ、
神様…
私の世界一苦手なものが
迫ってます…
肝試し。
お化け嫌いなんです。
信じてるわけじゃないけど。
信じてないけど!!!!!!
よく考えて!!!!
お化けが存在しないなら
「お化け」ってゆー、単語が存在するわけないでしょ?!!!!?!
意味わかるっ?!?!!
これ、宮本論!!!!
月島「あの、この人、なんか、そわそわしてますけど?」
黒尾が、逃げないように捕まえていたあおいを見ると…
黒尾「…ぶひゃひゃひゃっ!!!お、お前っ、!!お化け無理なのかよっ!!!うひゃひゃひゃ!!!っく!!腹いってぇ(笑)」
『わ、わらいすぎですっ!!!!』怒
木兎「あー。でも、気をつけろよ?(笑)あそこで、迷子になったらまじで、やべぇから(笑)一人でははいんないほーがいいぞっ!ハッハッハ!」
いや!!!それ!!笑い事じゃないじゃんんんんんっ!!!!
神様ぁぁあっ!!
黒尾「ルールは簡単。ここの裏にある墓地は、入口と出口がある。一方通行だから。大丈夫!まっすぐ歩けば迷わねぇ!ただ、、」
『た、ただっ、、?!』
黒尾「本気で山なので。何が出るかわかりませーん。懐中電灯は、もっといてねー。はい、これ。あと、携帯もね。」
木兎「あー!でも、前に男だけでやったときは、電波が突然入らなくなったりしたよなぁ?意味あるか?」
ええええええええ!!!
なにそれ!!!
私の寿命が…
縮む…。
赤葦「…。」
黒尾「まあまぁ!で、入口から入って、出口から、出る。それだけ!なっ?難しくねぇだろ?」
月島「…。」