第17章 合宿☆伊達工業高校
鎌先「二口泣かすんなよーー??(笑)」
げっ。ちょ、、茂庭さん…
少し離れたところにいたあおいは、少し大きな声で聞き返した。
『え?なにがですかーっ?!』
鎌先「なんでもねぇっ!じゃあなっ!!」
『?しつれーしますっ?』
……
…
『先輩たちなんだったんだろう?』
二口「さぁ。」
『ってかさ!最近二口と一緒に帰るの多くなったね!おかげで、帰り道寂しくないよ♪♪』
二口「おー、俺に感謝しなさい。(笑)」
そう、こいつは、ちょっと前まで一人でこの暗い夜道を帰っていた。
初めてここの道でコイツをみかけたときは
冬だった。
12月24日クリスマスイブ
練習だった。
1日練習で帰る頃には、外は真っ暗で…
なんとなく。
少しだけ心配になって後を追った。
クリスマスイブだから、彼氏が迎に来るとか
そーゆのを想像してたんだけど…
一人で雪が降るこの道を
イヤホンを両方つけて、
音楽を聞きながら
歩いていた。
街頭に照らされた横顔がやけに
きれいで、可愛らしくて…
なんだか、こそばゆくて。
触れたくてもどかしかった。
こうして、俺は勇気を振り絞って?
いや、マネージャーだから、いつでも会えるし
同級生なんだけど。
タイミングを伺いつつ…
まぁ。
[一緒に帰ろーぜっ!]
って、言ったわけですよ。
そしたら。
[あ、ごめん。無理!今日は用事あるんだ!]
って、アッサリ断られて
ショック受けてたら
[明日からお願いします♪♪]
って、可愛すぎる。
くそっ。
[なんだよ、明日からって(笑)毎日送れってか?(笑)まぁ、いいよ?毎日送ってやるよ!]
それ以来好きな気持ちは高まるばっかりで…
このとーり。先輩たちにも
バレる程ですよ。
『それでさぁ〜(笑)鈴菜の誕生日に顔面ケーキしようとおもうんだよね〜☆!!』
二口「それさぁ、汚れちゃうじゃん?っつーか、ケーキもったいないー。」
『茂庭さんにも、同じこといわれた〜(笑)えへへっ♪♪』
二口「ねぇ。」
『んー?(笑)』
二口「好きな奴とかいんの?」
『ん?好きな人?んー?んんん?どうだろう?二口はいるの?』
二口「まあ、いるかなぁ。」
『へぇ!それさ!どんな子?』わくわくっ
二口「どんな子っつったってな〜…」