第1章 狩屋なんて。
フワッ
「えっ!?」
「よいしょっと!」
狩屋は私の頭上を
回転して、
部屋のなかに入った
「あっぶねぇ~」
「ちっ…」
「なーなー。思ったんだけど、巫女さんの仕事、好きなの?」
「なっ!?あっ…あったりまえでしょ!」
本当は巫女の仕事は
私にとって苦痛だった
礼儀とかお遊戯とか
うんざりしていた。
「……………ふーん。」
狩屋が
じっと私を見つめる。
「なんだよ!」
私がそう言うと…
「…………逃げちゃっおっか!」
「えっ!?」
私はいきなり狩屋に
腕を引っ張っられて、
家を飛び出した