第11章 バケーション
side 音也
トキヤとハヤトの連携で、ハヤトが心羽の着てたパーカーを一瞬で取る。・・・取るって言うか、身ぐるみを剥ぐ?
バサッてパーカーを取られた心羽はワンテンポ遅れて、はっとしたようにいつも少し眠そうなライトグレーの瞳がビックリしたように見開かれた。
「「・・・・・・。・・・・・・・・・っ、!!////」」
「ふふっ、どうよ。
すっごく可愛いでしょ!」
「わあ・・・やっぱり可愛いです、心羽ちゃん♪」
友千香と春歌が言った言葉に返す暇もなく、俺達七人は揃いも揃って心羽を見つめていた。
・・・ヤバい。心羽の格好・・・色んな意味で。
白い、胸から足の付け根までの水着。腰には真ん中から分かれてるスカートみたいなフリル。首には緩く巻かれた薄水色のリボン。両腕にはアームカバーって言うか、関節から手首まである薄水色のカバー。両足には両腕と同じようなカバーが膝上から足首まで。
・・・・・・うん、これは本当にヤバいよ。
『・・・・・・っ・・・う、っわぁぁああああああああ!!////
マジで見ないでみんなして見ないでパーカー返して引き篭もってやるぅぅぅ!!!』
「、っちょ・・・お、落ち着いて心羽!///」
『とか言いながら顔赤くしないでくれるかな一十木くん!?』
「えっ!?
あ、っだって・・・すっごく可愛いから・・・さ////
みんなも、そう思うよねっ!」
「「、・・・!」」
あ、やっちゃった。
みんな「俺らに振るな・・・!」って目をしてる。
う・・・みんなだって顔赤いのにっ。
「・・・パーフェクト!
コノハ、輝いて見えます!」
「まあ、その・・・・・・すっげー、可愛いぞ///」
「心羽ちゃん・・・天使さんだったんですねぇ♪」
「ふふ・・・エレ、よく似合っているよ。
ちゃんと着こなせているじゃないか」
「・・・うむ、その・・・と、とても・・・可愛いぞ////」
「うっわぁ・・・!
コノハちゃん、いっつも可愛いけど・・・そのカッコすっごーく可愛いにゃあっ!!」
みんな口々に心羽を褒めてく。
あと言ってないのはトキヤだけど・・・大丈夫かな。