第11章 バケーション
「わあ、パジャマとっても可愛いですねぇ♪」
「おーはやっほー!コノハちゃんっ」
『・・・えーと、?』
なんか仮パのみんな居た。
・・・あれ、マジでなんで?
「学園長の発案ですよ。
・・・日頃作曲活動やらで忙しい貴女へのサービスだそうです。貴女の仮パートナーである私達と、貴女と交流のあるハヤト・・・そして同じく交流のある七海さんと渋谷さんペアも一緒にバカンスを楽しんで来い、だそうですよ」
『・・・サービス、ね。
そのサービス対象者の私は何も聞かされてないけど』
「そりゃそうよねー。
私達だってそれ聞いたの三日前だし」
『えー・・・。
・・・まあ早乙女学園長の事だから、故意的に私にだけ当日ドッキリなんだろうけど』
「さっきも、ワタシがノックしたんです。
オトヤと2人で見つからないように、頑張りました」
『2人がかり・・・だと?
なんとも手の込んだ精度の高い事を・・・』
「ふふ・・・まあ、今回はボスのサービス精神に甘えておこうよ。せっかくの夏休みなんだからさ」
「そうそう。
どうせお前、有り余ってる時間全部作曲に費やしてんだろ?」
『う・・・何故それを』
「やはりそうか・・・心羽らしいと言えばらしいが、たまには気分転換もせねば疲れてしまうぞ」
「心羽ちゃんには、たーくさん色んなものを貰いましたし・・・とっても頑張ってますからね。バカンスしてる間は、たーくさん思い出を作りましょう?」
「そうだよ!
仲良くなれたんだし思いっきり楽しもうよっ」
『ヤだ』
みんながみんな楽しみにしてるのは目に見える。なんかもう・・・(*・ω・*)wkwk←こんな表情してるし。
つい出来心って言うか悪戯心が働いて、私が真顔でピシャリと言い放てば・・・(´・ω・`)ショボ~ン←こんな表情をしてきた。
『・・・って言うのは冗談だよ。
まあ、正直そろそろみんなに会いたかったし。行こっか、バカンス』
「!!
ぅわーいっ!
トキヤ、トキヤっコノハちゃんがデレてくれたにゃーんっ!!」
「デレてはいないと思いますが・・・って、抱き着いて歓喜しないでください・・・!」
ハヤトに至ってはヽ(*>∇<)ノヤッホーイ♪ってなってるし。
・・・ま、たまにはこう言うのもいっか。