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音符のみつけ方

第10章 エクストラワン


「・・・昨日ハヤトの番組に出てた女子が知りたい?」

「うんっ!
確か昼くらいにやってるSHINING☆S(シャイニングスターズ)だったと思うんだけど・・・龍也先輩、何か知らない?」

「・・・・・・あー、あいつか。
知ってるが・・・なんで知りたいんだ?」

「昨日のあの子の歌声、すっごく良かったからさ。
会ってみたくて!」

「会ってみたい、ねえ・・・。
・・・こいつと一緒って事は、美風も会いたいのか?」






リュウヤにそう聞かれて、ボクは頷いた。
それが意外だったのか、リュウヤに目を丸くされる。・・・なんなの、レイジからも同じ反応されたんだけど。






「・・・なんで2人揃ってそんなにビックリする訳?
ボクも気になってたから、レイジが見たいって言うからついでに見に行こうと思っただけだよ。ちょうど今日一日オフだし」

「ふーん・・・俺は別にお前らに教えても良いんだが・・・」

「本当に!?」

「・・・あー・・・いや、でも自分で探してくれ。
ネットの中で割と騒がれてるみたいだし、簡単に解ったらつまんねーからってうちの社長がな・・・」

「・・・・・・なるほどね。
まあシャイニングが言いそうな事だと思うよ。彼女の歌唱力や表現力・・・それに歌声も相当なレベルのものだし、そうそう素性を明かさないのは早乙女学園の生徒だからなんでしょ?」

「アイアイ・・・あの子の歌、結構気に入ってたり?」

「・・・・・・悪い?」






早乙女学園の生徒なら、早乙女学園の校舎に居る。
そうと解れば話は早い。すぐに早乙女学園に向かう手続きを・・・と、しようとした所でリュウヤからストップがかかった。






「・・・悪い、本人の希望で会いに行くのはNGみたいなんだ」

「えーっ!
なんでっ!?」

「それがまた有名になりたくないの一点張りでな・・・。社長も売りに出そうと思ってたらしいんだが、在学中に売ったら学校辞める・・・だとよ」

「・・・・・・早乙女学園を・・・?
・・・理解不能だよ。早乙女学園に居るって事は・・・アイドルや作曲家になって、その歌を色んな人に聞かせたいからじゃないの?」

「さあな・・・俺にもさっぱりだ。
・・・・・・でも、まあ・・・」






リュウヤがボク達に軽く手招きする。
・・・耳を貸せ、って事?
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