第5章 スマホアプリ
side 林檎
※強制終了した結果、主人公目線どころじゃなくなったので林檎目線です。
ガラッ
「あ、リンちゃん。
ねえねえ、さっきの放送って心羽だよね?!」
「ふふっ、そうよ〜。
ステキだったでしょ?」
「はい、とっても素敵でした〜!」
「月宮先生、私達を呼んだ理由は一体・・・?」
「・・・ふふふっ、ビックリするわよ〜?
このちゃん、入ってらっしゃい!」
昼休みが終わって、私はこのちゃんの仮パートナーの6人と春ちゃんと友ちゃんを学園長室に呼び出した。シャイニーには言ってあるし許可も取ってるから大丈夫♪
さっそくお披露目しようと、廊下に続く扉の向こうに居るこのちゃんの名前を呼んだ。
・・・でも、このちゃんてば入って来ないのよ。
「・・・ちょっと、このちゃーん?」
『、っい・・・やですよ・・・!
なんでこんな、て言うかあれ・・・着替え直して来てからじゃ・・・』
「んもうっ、龍也!」
「へいへい・・・ほら、行くぞ」
『えっ・・・、・・・わっ。
ちょっとま・・・・・・!』
がちゃっ
「「・・・・・・っ、!??」」
念の為に着いて来させた龍也に呼びかければ、このちゃんが龍也に肩を抱かれる形で入って来る。・・・くっ、龍也そこのポジ羨ましいわね。
入って来たこのちゃんを見て、驚きを隠せない様子の生徒達。
ふふふ・・・まあそうよね。
だって今のこのちゃんの髪の毛・・・目まで隠してた長い前髪は切り揃えて無気力そうな目がはっきり見えてるし、それに無造作に伸ばされてた横髪や後髪だってバッサリ切ってゆるく流してるんだもの。
更にはスカートも少し上げてるわ。そして仕上げにネクタイからリボン帯にチェンジ!
・・・我ながら完璧だわ。
これでお化粧もしたらお嫁に欲しいわ、切実に。
「どう、これが本領発揮したこのちゃんの姿よ!」
『いや、だから本領も何も・・・私はお洒落する気は、』
「・・・っ、っ可愛いですぅっ!!!」
むぎゅうっ!
『ぅむーっ、!!?』
なっちゃんのハグから我に返り始める教え子達。
・・・ふふふ、微笑ましいわね。
やれやれと言った様子の龍也も、満更じゃないみたいね。