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音符のみつけ方

第4章 パートナーデイズ


>>しのみやくん が クッキー(dark matter) を さしだして きた !

>>心羽 は どうする ・・・ ?


→ポーカーフェイス
→苦笑い
→受け取らない


そんなテロップが私の脳内に流れた。
うーん、でもなぁ・・・受け取ったとしてもコレを食べなきゃいけない感じだよね。・・・この、食べたら状態異常になりそうな見た目のクッキーを。



差し出されていたクッキーをじっと見ていた私が受け取らないのを見て、四ノ宮くんはす・・・と小箱の蓋を閉めた。






「・・・、ごめんなさい。
やっぱり食べたくないですよね」

『、え?』

「翔ちゃんからも、言われたんです。
料理するのはいいけど程々にしとけ。絶対に変なものを入れるな、って」

『(来栖くんナイスアドバイス・・・!)』

「・・・どんよりした空気になっちゃいましたね。
そろそろ打ち合わせ、始めましょうか」

『・・・・・・四ノ宮くん、それ1つ貰っていい?』

「・・・えっ」

『いただきまーす』


ひょい、ぱくっ


諦めて仕舞おうとした四ノ宮くんの持つ小箱の蓋をぱかりと開けて、クッキー(紫と白)をつまんで口の中に入れた。

思いがけない行動にキョトンとする四ノ宮くん。
もふんぱふんと食事する音に聞こえない咀嚼音を立てながら、私はクッキーを食べる。






『ゴクン)・・・んー、うん。
ごちそうさまでした』

「・・・・・・っ!
心羽ちゃん・・・?」

『ほら、せっかく作ってくれたんだし。
一口も手をつけないってのもアレだしね』

「身体は・・・大丈夫なんですか?
いつも僕の料理を食べたら、みんな胃がびっくりして横になっちゃうんですよ?」

『うん、平気。
ちなみに私の好きな味はプレーンとチョコレートだよ』

「!
解りました、じゃあまた今度作って持って来ますねっ♪」






花が咲いたように表情を明るくする四ノ宮くん。
・・・いやー、一番ビックリしてるのは私だよ。


てっきり食べたら倒れるかなーって思ってた。
だけど意外や意外。
クッキー(紫と白)の食感はウエハースと言うかまあそんな感じだったけど、味はノーマルだったのだ。

・・・私ってやればできる子。
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