第15章 プロミス
side 音也
「執事メイドカフェ・・・か。
うん、それいいかも!」
学園祭までちょうど一ヶ月の月曜日。
今日はその学園祭の出し物についてを決めるのと、その下準備の時間って事で自由日になった。
出し物はいつものメンバーでやるって決めてたから、俺達はいつも使ってる第1レコ室に集まっていた。
さて何をしようか、ってなった時に春歌達が提案してきた。
「羊迷路カフェ・・・???
それはどのようなカフェなのですか??」
「愛島。
ひつじめいろ、ではなくしつじめいどだ。
確か・・・店側が執事やメイドの衣装を着て営業する喫茶店の事だ」
「オレ達が執事・・・そしてレディ達がメイドか。
・・・うん、それなら男もレディも楽しめるんじゃないかな?」
「・・・反対意見は無いようですし、出し物は執事メイドカフェで決まりみたいですね」
みんなも春歌達の案に賛成みたいで、俺達は執事メイドカフェをする事にした。
学園祭は全部で3日。
1日目は早乙女学園の生徒と先生達だけの公開。2日目と3日目は学校の人と一般も含めての公開。(トキヤ情報)
「キッチンは・・・オレと聖川が交代しながらがメインになりそうだな。余裕を持たせるならもう1人キッチンに欲しいところだけど・・・」
「・・・なら俺がやる。
愛想振りまくのは得意じゃないし、那月のフォローにも回りやすいしな」
「料理、ってお前・・・出来んのかよ。砂月?」
「出来ますよ、翔ちゃん。
さっちゃんはお菓子を作るのがとっても上手なんです~♪」
「・・・キッチンは聖川さんとレン、そして砂月で決まりですね。
残りはホール・・・こちらの方は臨機応変に対応した方が効率的でしょうね」
それぞれの役割も決まって、内装についてを話し合う。
執事メイドカフェ、か。
心羽はどんな格好するのかな?
やっぱりメイド服とかかなあ。
なんて考えてると、セシルが「そう言えば・・・」と呟いた。
「でーと、とはどこですか??」
「・・・いきなりどうしたんだい、セッシー?」
「今日の朝、コノハがでーとに行くと言って出掛けたので・・・」
「「・・・・・・・・は?」」
セシルのその爆弾発言に、第1レコ室に居た俺達は文字通り固まった。