第3章 通学
「..転校生か。俺は前田彰だ。宜しくな..」
普通に返してくれたよ?!本当に前田君不良..?
『おう..!』
「凌華、知らないと思うから言っておくけど前田君不良だよ」
?!?で、ですよね..ぇ
『し、知ってるわ!んなもん!見た目で分かるからな!』
「え~、本当かい?」
『本当だよ!』
「..なぁ、村上」
『何だ?』
ま、前田君が話しかけてきた?!..ふ、不良だから緊張する..
「お前、不良か?」
..え。まぁ、不良って思われる不良って、言ったほうがいいよね..
『違う。不良じゃねぇ。まぁ、この格好だし口悪いし不良って言われるの無理ねぇんだけどさ?』
「そ、そうか..」
「まぁ、見かけによらず優しいから仲良くしてね。前田君」
「あぁ。此処にマシな奴が来てくれてよかったぜ」
ガラガラ
扉を開ける音がした。扉の方向を見てみたら、モヒカン頭の人が居た。..靡いてるし。
「よーっ!お前等!」
此方に近付いてきた
「おはよう。林田君」
「おはよう」
「!..お前、誰だ?」
そんな、驚かないでよ..!
「今気づいたのかよ..!此処に転校してきた村上凌華だ」
「僕の従兄弟だよ」
「へぇ~、神山の従兄弟なのか。全然、顔似てねぇな~。俺は、林田慎二郎だ。宜しく!」
そこ、突っ込む?!
『お、おう..』
「顔はまぁ似てないかもね。だけど、優しい所はお互い似てるよ」
「(嫌々..神山、お前、最近は微妙にひでぇからな..)」
『おいおい、高志。俺、優しくねぇぞ』
「..村上」
『何だ?』
林田君、髪の毛靡いてるよ..。面白い..!
「お前、不良か?」
また、この質問?!
『..俺は、不良じゃねぇ!』
「え?!違うのかよ?!」
『あぁ、違う!そもそも何で俺の事が不良に見える?!』
「..見た目と性格、だな」
『お前もか..』
「俺と同じ勘違いした奴いんのか?!」
『あぁ、居る。前田だよ』
「何だ..前田かよ」
「俺で悪かったな!?」
「なぁ、話は変わるけどよ。村上って何でクロマティ高校選んだんだ?」
「それは、俺も気になったな。そんなに頭悪いのか?」
『親の離婚の原因で此処に来た。元は、私立にいたよ。』
「凌華は、林田君より倍は頭良いと思うんだ」