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シャングリラ  【サイコパスR18】

第69章 作品解説


☆『執行官Ⅱ』
 ヒロインが全く出てこない、一係のお仕事模様。ぶっちゃけ、ここまで詳細に描写する必要性は全く無いのですが、「『執行官』の仕事は、常に死と隣り合わせですよ」ということを再確認するためにも挿入した話です。この話に限らず、仕事中、縢はヒロインの事を一切考えていません。これは、作者による意図的なものです。そんな「余計な事」を考えていれば、死にますよ、ということです。縢は、現場に行くなどの危険な仕事をするときに、絶対にヒロインの事を考えないように、意識しています。そうしないと、咄嗟の判断が鈍るということを、本能的に理解しているんです。この辺り、縢の『猟犬』としての性能が高いとも言えます。あと、ネイルガンの辺りは後の話の伏線という意味と、原作との整合性を高めるために使っています。



☆『残響』
 全体的に不穏な雰囲気の話です。特に最後の辺り。『シャングリラ』は、書き始めた時点で、結末の方向性はかなり絞れていましたから、それを暗示するような書き方にしています。
 あと、完全な余談ですが、上司の「山田さん」は、この話以外にも、ちょこちょことヒロインに食べ物を渡していますね。人間性はゲスそのものですが、彼の性格には細やかなところがあり、「釣った魚には餌をやる」というポリシーがあるのです。ハイ、非常にどうでもいい裏設定でした。



☆『業』
 縢が、あまりヒロインに触れなくなってきました。もう、縢も自分を抑え込むのが限界です。ヒロインは、そんなことに考えが及ぶはずもなく……という感じです。やはり、ふたりを隔てる壁は、厚いですね。



☆『猟犬』
 全5話構成の、比較的長い話です。それも、ヒロインが全く登場しないという、夢小説にあるまじきストーリー展開。よくこれで苦情が来なかったパート2です。勿論、その後の話にはきちんと絡んでいるので、無駄ということは無いのですが、ここまで詳細に書く必要も、正直ないです(笑)。
 余談ですが、『PSYCHO-PASS』のキャラクター達は、みんなそれぞれ役割が明確なので、ストーリーを展開させやすいです。「このセリフ、誰に言わせよう……」とか、余計な事を悩む必要がほぼ無いです。特に、狡噛と宜野座。狡噛は、個人的なお気に入りキャラでもあるので、ついついこういった回で出番を大幅に増やしてしまいます(笑)。


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