第69章 作品解説
☆『ゲームパニック』
作者の悪ふざけです。それに尽きます。『PSYCHO-PASS』の公式本に、縢ちゃんはアダルトゲームを所持しているという記載があったので、そこから妄想を広げました。お気づきの方が多いとは思いますが、中の人ネタです。石田さん繋がりで、「カオルくん」は「○ヴァンゲリ○ン」の登場人物から。「リリア」も、「リリン」からもじっています。
本編の縢とヒロインよりも、明らかにどうでもいい無関係なキャラの方が、「行為」が進んでいるという、カオスな小説。それが、『シャングリラ』です。
Ⅱでは、ヒロイン(と、作者)がさらに暴走。突如、BL空間が発生し、ヒロインが自滅するという、前代未聞な夢小説。それが、『シャングリラ』です。
一応、最後には縢がイイ感じに纏めていますが、どう見てもいい話じゃありません。よくこれで、苦情が来なかったものです。『シャングリラ』の読者様は、懐の深い方が多いのですね……!
☆『クリスマス・イヴの憂鬱』『クリスマスの白』『劇中劇』
唐之杜先生は、良いキャラしてるなぁと思います。綺麗で頭脳明晰なのに、下ネタとか言うし。書いていて楽しいキャラクターですね。そして、まだ「さいご」までしないという……。『劇中劇』では、(私の妄想の産物としての)縢の本音を明かしていますが、痛々しい限りです。ヒロインと縢は、『PSYCHO-PASS』の世界では当然ですが、縢の部屋でしか、所謂「デート」ができません。ヒロインを、『監視官』にしなかった時点で、それは仕方がありません。公安局の外で会うなどということは、不可能です。ヒロインを『監視官』に設定しなかったことには、理由があります。これは私個人の考え方なので、受け容れられない!という読者様もいるかもしれませんが、『監視官』というのは、作品中でも最高クラスのエリートです。そんなヒロインに、私自身が感情移入して作品を書ききる自信が無かったのです。あと、非常にメタ的な考えですが。一係に介入する登場人物を増やすと、『PSYCHO-PASS』の世界(観)を壊してしまう、原作ストーリーに少なからず影響を与えてしまうことになるためです。そんなことをいろいろと考えた結果、ヒロインは「本来ならば公安局や、エリートとは縁遠い普通の女性』となりました。この頃の縢は、常守朱と出会う前なので、この設定が自然かなぁとも思います。