第69章 作品解説
☆『官能クライシスⅠ~Ⅲ』
ハイやってきました、いちゃつき回。解説は無しで良いですね(笑)! ……嘘です。
キスは、場所によって意味が違うとか、某サイトで見かけて、そのネタを使ってみたくなりました(笑)。一応、意味は通るようになっているかと思います。結局縢が言いたかったのは、「ヒロインの人間性は尊敬に値します。すごいです。お願いだから、俺の性欲を拒否しないで。俺はもう、ヒロインに恋してるから。」みたいな感じです。言葉にすると呆気さ過ぎるのですが、キスの表現だと回りくどいですかね? 余談ですが、私がヒロインだったら、「いいからハッキリ言え!」とか言ってしまい、雰囲気をぶち壊しそうです(笑)。読者の皆様はどう感じられたことでしょうか……?
あと、分かりにくいですが、ふたりは「さいご」までしていません。縢の本心としては、当然さいごまで……というところだし、その準備もあったし、そのつもりだったはずです。しかし、文字通り一線は超えられなかったという……。ヒロインは、その意味に気付いていません。ふたりには、明らかに溝があります。そう易々とは埋まらない、溝が。
☆『誕生日』『バースデー・サービス』『檻』
やっぱり、「さいご」まではしていないふたりです。ヒロイン的にはOKなのでしょうが、縢の気持ちの整理がついていません。ヒロインに強く迫らせるという手段(ストーリー展開)もあるのですが、あえてその方向性は「ナシ」としました。それをしてしまうと、『シャングリラ』の世界観じゃなくなってしまうので……。それにしても、R-18小説を謳っておきながら、ヌルイ小説ですね! ……今更ですが。
『檻』では、「あんまり深みにハマると、抜け出せなくなるぜ、縢。」と、今更ながらに、狡噛が縢に忠告をしていますが、それは全くその通りです。でも、縢だって、狡噛が過去の事件(槙島)のことを追い続けているのを知っているので、「コウちゃんにだけは言われたくねぇし~。」と、憎まれ口を返しています。この辺りは、原作と微妙に繋がりを持たせて、『PSYCHO-PASS』の世界(観)を壊さないように配慮したつもりです。