第59章 罪 後編
「はぁ……、っ、はぁ……。」
秀星くんの呼吸は、先程よりも落ち着いている。でも、目は、私じゃない何かを見ているような、そんな気がした。
秀星くんは、私の胸から体を離した。
「ん……、しゅう、せい、くん……?」
「……。」
秀星くんは、私の声に応じなかった。代わりに、私が履いていたスカートを勢いよく取り払った。私はただ驚いていただけ。スカートの下に履いていた、薄手のタイツは、秀星くんが乱暴に手を掛けたところで、ビリッと音がした。どうやら、破けたらしかった。私は、ここまでされておきながら、抵抗する気は全く起こらない。いや、痛いのは嫌だったけど。でも、自分勝手な私は、そんな秀星くんにさえ、求めてもらえるのが嬉しいのかもしれない。これだけの僅かの時間で、私の下半身は、下着1枚を残すのみとなった。秀星くんは、まだ濡れてもいない私のアソコに、下着の隙間から指を挿入した。
「ん、……!?しゅ、せい、くん……?」
濡れていないからか、やっぱり痛い。それに、秀星くんの指先は、いつもと違って、少し温度が低いような気がした。秀星くんからの返事は無い。
秀星くんは、そのまま私のナカで、指を動かした。しばらくは濡れなかった私だけど、それでも、大好きな秀星くんに触られ続けて、私が感じないことは無いみたいで。徐々に、私のアソコは、くちゅくちゅと水音を立て始めた。それって、随分淫乱ってことじゃないのかなぁ、なんて考えが頭の中をよぎった瞬間、私は一気に恥ずかしくなった。
「……!!?」
そんなとりとめのないことを、靄(もや)がかかったような頭で考えている間に、私のナカに、もう1本の指が侵入してきた。それで、私のナカは一気に圧迫感が増した。しかも、秀星くんは、内壁を擦るだけじゃなくて、指をバラバラに動かしたり、時々奥へとグッと指を押し込んできたりする。私がどうしていいか分からずにいると、下着の上からクリトリスを弄ってきた。
「……、ひゃ……!?―――――んゃあっ!?……、っふ、……ぁ、ぁあんっ……!?」
さすがに、もうこれには声をあげながら耐えるしかなかった。