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シャングリラ  【サイコパスR18】

第51章 ディストピア 前編


「しゅう……、……せ、……、くん……。」
 悠里ちゃんは、先程よりもさらに苦しそうに、俺の名前を呼んでいる。
 俺は、一旦腕の力を緩めた。悠里ちゃんは数度、荒く呼吸をしたが、俺はそんな悠里ちゃんに、自分の唇を重ねた。
「んっ……!?ん、んん……!!」
 悠里ちゃんは、突然のキスに驚いている。俺は、悠里ちゃんの様子はお構いなしに、そのまま深く口付けた。悠里ちゃんは、ただ俺のキスを受け入れている。まぁ、手錠があるが故に、抵抗しづらいだけなのかもしれないが。
 口を離さずに、そのまま舌を挿入する。悠里ちゃんの口内は柔らかかった。夢の中だからなのか、正直よく分からないが、なんだか熱っぽい気がする。再び抱きしめたら、悠里ちゃんの胸が俺に当たっていることに、今更ながら気が付いた。そう言えば、悠里ちゃんはもうパンツ1枚なのに、俺は完全に仕事着だ。悠里ちゃんはほぼ裸、俺は着衣。でも、別段問題は無い。それより、いつ醒めるかも分からない夢だ。……、俺は、再び悠里ちゃんに深く口付けをし、右胸を荒く揉んだ。悠里ちゃんは、身を捩って抵抗しようとしているようだったが、それも満足に出来ていない。手錠のせいでまともな抵抗ができない悠里ちゃんを、犯していく。

「い、……、いや……!しゅ、せ、くん……!」
 悠里ちゃんが、何とか声を絞り出して、俺に訴えてきている。
「やめて……!秀星、くん……!はぁ……、はぁ……、っく……!」
 そう言う悠里ちゃんの眼からは、涙が零れ堕ちた。手錠とベッドの柵が擦れて、ギシギシと音がしている。
「も、もう……、お願い、だから……、もう、やめ……て……!」
 涙を流しながら、悠里ちゃんは絞り出すようにして叫んだ。そういうのって、なんかこう、加虐心をそそられるというか、何というか……。
「い、いや……、秀星くん、なんて……、もう、嫌い……、きらい……!……、この……ッ、『潜在犯』……!」
「――――――――っ……!」
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