• テキストサイズ

シャングリラ  【サイコパスR18】

第44章 メイド・イン・ラブ Ⅲ


***

 秀星くんとふたり、ベッドの上。私はベッドの上にぺたんと座り込んでいる。秀星くんは、躊躇いがちに私に触れた。まずは腰についているエプロンの紐をしゅるりと解き、背中のホックを外してチャックを下ろした。
「――――――っ……、悠里ちゃん……。俺……。」
 秀星くんは、熱っぽい声で、私の名前を口にした。
 服を脱がす手を一旦止め、秀星くんは服の上から私の胸をやんわりと揉んだ。
「ぁ、や……?秀星、くん……?」
「似合ってたから、さ。脱がすのも勿体無い気ィして。」
「……?」
「それに、やっぱりさ、元はと言えば、今日は俺が甘えていいんでしょ?だからさ、やっぱ悠里ちゃんはコレ着ててよ?」
「え……?」
 つまり、やっぱりえっちなことは、ダメ、ってこと……?ここまで脱がせておいて、それはちょっと酷い気がするけど、秀星くんが嫌なら仕方ない。
「うん。いいよ……。秀星くんが、やっぱり嫌なら、いいよ……。ゴメンね、変なこと言い出して。秀星くんだって疲れてるのにね。」
「うん?俺、さっき寝たから、スッキリしてるよ?それに、俺だってここまで来てお預けなんて、……まぁ、無理、だし?」
「秀星、くん……?」
 秀星くんは、外したホックと、下ろしたチャック、ほどいた腰の紐を全て元通りにした。それなのに、私の黒いタイツに手を伸ばした。
「ちょ……!?」
「いや、だからさ。……まぁいいや。」
 秀星くんは、タイツだけを取り払った。服はちゃんと着ているのに、タイツだけを脱がされてすーすーするというよく分からない状態。

/ 591ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp